リサーチ2025.03.056分

エンタープライズ向けプロダクトで効くUXリサーチ設計

エンタープライズ案件では、ヒアリングの量よりも構造化の質が結果を左右します。関係者ごとの目的と制約を分解できると、機能要求と体験要求を切り分けて整理できます。

Summary

B2Bプロダクトでは、導入担当者と実務利用者の要求がずれることが少なくありません。意思決定に使える調査設計の考え方を解説します。

Key Points

  • 利用者、導入責任者、運用管理者を分けて仮説を立てる
  • 発言だけでなく運用フローと承認構造を観察する
  • 調査結果は機能要件より意思決定材料として編集する

登場人物を混ぜると示唆が弱くなる

B2Bプロダクトでは、契約判断をする人と日々使う人が異なることが一般的です。両者の声を一つにまとめると、要求の背景が見えなくなります。

そのため、誰の課題で、何の場面で、どの制約が発生しているのかを分けて記録する必要があります。

業務フローを見ると改善余地が見える

インタビューだけでは、実際の承認や連携の摩擦は見えません。画面操作の前後でどの部門が関わり、どこで手戻りが起きるかを追うと、体験設計の本質的な論点が見えてきます。

特に管理画面系では、機能追加より権限設計や通知設計のほうが効果が大きいケースも少なくありません。

共有資料は意思決定の場で読まれる形にする

調査レポートが長文化しすぎると、現場には刺さっても意思決定者には届きません。主要論点、影響範囲、優先度、未解決事項を一目で見られる形に編集することが重要です。

調査をやった事実ではなく、次の判断がしやすくなることが成果です。

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